2026/09/09 11:03
冷凍マウスの袋には「ファジー」「ホッパー」と名前が書いてありますが、その名前だけでは自分のコーンスネークに合っているかは判断できません。同じ「ホッパー」でも扱う店によってグラムが違うことがあります。サイズ選びで見るべきなのは、名前ではなくグラムとヘビの胴の太さの2つです。
コーンスネークの餌サイズは「胴の一番太いところ」で決める
餌の上限サイズについて、資料の言い方は少しずつ違います。海外の飼育ガイドでは「胴の最も太い部分の1.5倍まで」。獣医向けの Merck Veterinary Manual では「餌の大きさはヘビの頭の直径よりあまり大きくならないように」と、もっと保守的です。国内の飼育者の記事でも「胴回りと同じか、少し太いぐらい」という表現をよく見かけます。
言い方は違っても、共通しているのは胴の最大幅を大きく超える餌は与えないという一点です。1.5倍はあくまで上限であって、標準ではありません。
体重計があるなら、餌の重さがヘビの体重の10%前後という目安も併用できます。ただしこれが素直に当てはまるのはヤング〜サブアダルトの範囲です。孵化直後のベビー(6〜10g)にピンクマウスS(約2g)を与えれば体重の2〜3割になりますし、成体(500〜900g)に10%を当てるとマウスでは追いつかない計算になります。体重比は補助的な目安として使い、最終的には胴の太さと体型を見て判断してください。
当店の冷凍マウスは1匹何gか
当店では全サイズを計量してグラム帯で分けています。下のサイズ比較も20cmの定規と一緒に撮影しているので、手持ちの個体と見比べられます。

- ピンクマウスS 約2g / ピンクマウスM 約4g / ピンクマウスL 約6g
- ファジー 7〜9g / ホッパー 10〜13g
- アダルトS 15〜20g / アダルトM 20〜30g / アダルトL 30〜45g
ピンクマウスSからアダルトLまでで、重さには15倍以上の開きがあります。「ピンクマウスの次はファジー」と名前で覚えるより、今の個体に何gが妥当かを決めてからサイズ名を探すほうが確実です。
成長ステップの目安は体長より体重で見る
同じ全長90cmでも60gの個体と150gの個体がいて、必要な餌は1〜2段階変わります。キッチンスケールで量れるので、月に1回でも体重を記録しておくとサイズ選びで迷いません。
- 体重〜15g(孵化直後〜):餌の重さ 1〜2g前後/5〜7日おき
- 体重15〜30g:餌の重さ 2〜4g前後/5〜7日おき
- 体重30〜50g:餌の重さ 4〜7g前後/6〜8日おき
- 体重50〜90g:餌の重さ 7〜12g前後/7〜10日おき
- 体重90〜170g:餌の重さ 10〜17g前後/7〜12日おき
- 体重170〜400g:餌の重さ 15〜25g前後/10〜14日おき
- 体重400g〜:餌の重さ 20〜30g前後を基準に、体型を見て調整/14〜21日おき
ここに書いたのは餌の重さの目安で、商品サイズを体重に機械的に当てはめたものではありません。該当するサイズは上の「当店の冷凍マウスは1匹何gか」と照らしてお選びください。最終的に優先するのは胴の一番太い部分と体型です。目安の重さであっても胴の最大幅を大きく超えるようなら、ひとつ下を選んでください。
給餌間隔は流派で差があります。飼育者向けの体重ベースの表(Munson Plan)は成長期に5〜7日おきと短めで、獣医向けの資料や海外の飼育ガイドは1〜2週間、成体は14〜21日と長めです。上の日数はその中間に取ってあります。国内の飼育記録では成長期に3〜4日おきという例もあるので、日数は出発点として使い、あとは体型・排泄・食いつきを見て前後させてください。
サイズを上げるタイミング
サイズアップの判断は日数ではなく、食べたあとの様子で決めます。
- 飲み込みにほとんど時間がかからない
- 給餌後のふくらみが、翌日にはもう分からない
- 同じサイズを何回か続けて余裕で食べていて、体重も増えている
この状態が続き、かつ次のサイズが胴の最太部の1〜1.5倍以内に収まる場合は、サイズアップを検討できます。上げた直後は間隔を少し広めに取り、吐き戻しがないか1〜2回は様子を見ます。逆に、飲み込むのに苦労している・給餌後のふくらみが何日も残るなら大きすぎるサインなので、ひとつ下げてください。
なお、脱皮前で目が白く濁っている時期は、サイズが合っていても食べないことがあります。脱皮前の拒食を、餌サイズが大きすぎるサインと誤認しないよう注意してください。脱皮が済んでから、もう一度同じサイズで試してください。
コーンスネークにラットは必要か
結論から言うと、コーンスネークは一生マウスのままで問題ありません。大きく育った個体でもアダルトマウスL(30〜45g)で足りますし、複数の飼育ガイドでもコーンスネークはマウスで生涯まかなえる種として扱われています。
それでもラットを検討するとしたら、餌のバリエーションを持たせたい場合や、アダルトマウスLでも物足りなくなった大型個体の場合です。グラムで対応を取ると、こうなります。
- ラットのピンク(8〜14g)= マウスのファジー〜ホッパー(7〜13g)
- ラットのホッパーM(35〜44g)= マウスのアダルトL(30〜45g)
つまりマウスのホッパーを食べている個体なら、ラットのピンクはそのまま置き換えられる重さです。逆に、マウスのアダルトS(15〜20g)以上を食べている個体にラットのピンクを出すと1〜2段階のサイズダウンになるので、そこはグラムで確認してください。
また、同じグラムでもラットのほうが胴が詰まって太い個体がいます。切り替えるときは、いま与えているマウスと同じか少し軽いラットから試すのが安全です。
やりがちな3つの失敗
全長でサイズを決める。同じ全長でも太さはかなり違います。見るのは胴の太さと体重です。
解凍が甘い。サイズが合っていても、中心が冷たいままだと食いつきが落ちますし、消化にも良くありません。手順は冷凍ラット・冷凍マウスの正しい解凍方法にまとめています。
先の尖った金属ピンセットで与える。コーンスネークは餌に勢いよく飛びついてきます。尖った金属だと口の中や喉を傷つけることがあるので、先端が丸いもの、またはラバーコートされた給餌用のトング・鉗子を使ってください。
サイズ選びで迷ったときは、1段階小さいほうを選んでおけばまず事故になりません。当店では冷凍マウス・冷凍ラットとも全サイズをグラムで分けて販売しています。冷凍マウス一覧、冷凍ラット一覧から、いまの体重に合う帯を選んでみてください。