2026/09/08 10:48
ピンクラットとは、生まれて間もない、まだ毛の生えていない赤ちゃんラットのことです。皮膚がむき出しでピンク色に見えることからこう呼ばれます。冷凍餌のなかでは「ラットの一番小さいサイズ」にあたり、ボールパイソンのベビーなど、小さいうちからラットを食べさせたい場面で出番があります。
この記事では、餌用ラットを自家繁殖しているLilRatsのファームから、ピンクラットの実際のサイズ感・栄養面の特徴・どんな生体に向くかをまとめます。
「ピンク」なのは生まれたてだから
ラットの赤ちゃんは、毛のない状態で生まれてきます。目も耳もまだ閉じたまま。この時期だけ、皮膚の色がそのまま見えてピンク色をしています。
当店のファームで見ていると、この「ピンクの期間」は本当に短いです。生後5日〜1週間ほどで、うっすらと産毛が生えはじめて色味が変わってきます。産毛が生えてきた段階は「ファジー」と呼ばれる次のサイズになるので、ピンクラットとして出荷できるのは生後ほんの数日のあいだだけです。
当店のピンクラットは1匹8〜14g

LilRatsのピンクラットは、1匹8g〜14gの帯で選別しています。定規と並べた写真のとおり、しっぽを除いた体は6cm前後。指でつまめるくらいの大きさです。
ラットのサイズ展開のなかで見ると、いちばん左上がピンクラットです。ここからファジー(15g〜24g)、ホッパー、ヤング、アダルトへと続いていきます。

ひとつ注意したいのは、「ピンクラット」のグラム帯はお店によってかなり違うことです。国内の他店では1匹6〜10g程度の規格もありますし、海外ではさらに細かく、3〜5gを「ピンキー」、5〜9gを「ビッグピンキー」と分けて売る業者もあります。名前だけで選ばず、何グラムの個体が届くのかを確認してから買うのが失敗しないコツです。
ピンクマウスとの違い:大きさが数倍違う
名前が似ているのでよく混同されますが、ピンクマウス(マウスの赤ちゃん)は1匹1〜3g程度。ピンクラットはその数倍の重さがあります。
「ピンクだから一番小さい餌」と思ってピンクラットを買うと、小型ヘビのベビーには大きすぎた、ということが起こりがちです。逆に、ピンクマウスでは小さすぎる生体にとっては、ピンクラットがちょうどいい中間サイズになります。マウスとラットで迷ったら、やはりグラム数で比べてください。
ファジーラットとの違い
ファジーは「fuzzy=産毛の生えた」という意味で、ピンクの次の成長段階です。当店の規格ではファジーラットは15g〜24g。見た目のいちばんの違いは毛の有無で、体もひとまわり大きくなります。
給餌の実用面では、ピンクとファジーは「どちらが生体のサイズに合うか」で選び分ければ大丈夫です。ヘビの胴の一番太い部分と同じくらいの太さの餌を目安に選んでください。
栄養面の特徴
ピンクラットは骨格がまだ発達しきっていないため、成体のラットと比べるとカルシウム量は少なめとされています。ただし内臓ごと丸のみできる「ホールプレイ(丸ごとの餌)」であることに変わりはなく、ヘビの成長の一時期に使うぶんには問題ありません。生体が大きくなってきたら、体に合わせてファジー以降のサイズへ順に上げていけば、自然と骨のしっかりした餌に移行していきます。一方、種類を問わずピンク系だけを長期間の主食にする場合は、カルシウム面を意識してあげてください。
どんな生体に向く?
当店の給餌ガイドでは、ボールパイソンのベビー期(生後3〜5食目あたり)にピンクラットまたはホッパーマウスをおすすめしています。詳しい頻度はボールパイソンの給餌頻度ガイドにまとめています。
そのほか、こんな場面で使われています。
- 将来ラットに切り替えたいヘビの最初のラット:小さいうちからラットの匂いに慣らしておくと、大きくなってからの切り替えがスムーズになりやすいです(当店のファームでの実感でもあります)
- ピンクマウスでは物足りなくなった生体のステップアップ:マウスとラットの中間の重さがちょうど埋まります
- 猛禽類・肉食魚・大型両生類などの餌:丸ごと食べられるサイズ帯として定番です
一方、コーンスネークなどの小型ヘビは、ベビー期はピンクマウス〜マウスで足りることが多く、ピンクラットの出番は生体がある程度育ってからになります。
まとめ
- ピンクラットは生まれたての毛のないラット。当店規格は1匹8〜14g
- 「ピンク」の名前でもピンクマウスより数倍大きい。選ぶときはグラムで確認
- ボールパイソンベビーの初期給餌や、ラットへの切り替えの入り口に便利
サイズ選びに迷ったら、ピンクラットの商品ページとファジーラットの商品ページの実寸写真を見比べてみてください。どちらも定規と一緒に撮影しているので、生体と見比べながら選べます。